「いやー、でもホンット圭ちゃんって化粧の乗りが良いよね!
おじさんメイクが面白いよー」
「俺は断じて面白くなぁぁあい!!」

俺、前原圭一は力の限り叫んだ。
夕暮れ時、俺はレナの鞄を持ちながら前を隠して歩く。
そうしないと、このエンジェルもー殿制服は大事な所がブリーフのようになってしまうからだ。
見る分には大歓迎なこの無駄に露出の高い服は、足はほとんど出るし肩は出るし・・・。
いくら初夏だと言っても、雛見沢は日が落ちると肌寒い。

「はぅ〜。圭一くんがもじもじしてる・・・かぁいいよぅ。
お「持ち帰りは駄目だからな」
「はぅ〜・・・」

残念そうにレナが俺を掴もうとしていた手を戻す。
何故俺がこんなことになったかと言うと、やっぱり罰ゲームだ。
沙都子の策略でかぁいいモードとなったレナにこてんぱんに伸された挙げ句、
魅音提案の「エンジェルモート制服で1位の家までの荷物を運ぶ」という刑に・・・。
ちくしょー!
どうやって女子専用制服のXLなんて用意したんだよ!
・・・恐るべし、園崎家。

「でもでもっ、圭一くんホントにかぁいいよ?」
「・・・レナ、俺は見ての通り男だ。全くを持って嬉しくない」
「あはは!まぁ負けた圭ちゃんが悪いんだから!
それじゃ、ちゃぁんとレナの家までお送りするんだよー!」

魅音と別れる場所に来ると、元気に手を振ってあっさりと魅音は帰って行ってしまった。
覚えてろ・・・次は魅音に着せてやる!
あ、でも詩音が来てるから大体同じか。

「圭一くん。詩ぃちゃんと魅ぃちゃんじゃやっぱり違うと思うよ?」

クスクス笑うレナに、俺の心の中はお見通しらしい。
どうして俺はそんなにわかりやすいんだろうか。

「・・・じゃ、レナは?」
「ふぇ!?レ、レナ!?」

それは予想していなかったのか、レナは顔を赤らめると驚いた顔をした。
こうなれば俺の完全優勢ムードだ。

「レナはかぁいいもんな。きっと似合うぞ」
「か、かぁいい・・・かな、かな」
「あぁ、かぁいいぞ」

ポーッとしながら、すっかり大人しくなったレナと対照的に俺は上機嫌だ。
ひぐらしが鳴りやまぬ中、俺は帰り道ずっとレナを赤面させることに成功した。







圭一受けも、圭レナも大好きです。