ぼんやりとした視界。
その視界の先が俺の部屋であることにひどく驚いた。
そういえば、俺帰ってきたんだ・・・。
何時間寝ていたのか、夕暮れの中ひぐらしの大合唱が響いている。
窓を開けて外を見ると、遠くから歩いてくる人が見えた。
それはなんと制服姿のレナで、どうやら今帰って来てるらしい。
こうして一回寝ると頭がスッキリして、さっきの俺がどれだけバカだったかわかる。

「レナー!」

窓から身を乗り出して手を振ると、俺に気が付いたらしいレナが手をブンブン振りながら近づいてきた。
それがなんともレナらしくて、自然と顔が緩む。

「圭一くん!大丈夫かな、かな?」
「あぁ、さっきは悪かった。あんまり意識がなくてさ」
「本当に大丈夫?無理しちゃ駄目だよ、だよ。
ホントに心配したんだよ?はぅ〜」
下から俺を見上げながらレナが問いかける。
その表情には俺への気遣いがあって、当たり前のことが素直に嬉しかった。
あの時の俺の馬鹿野郎、いくら前のことがあったって、なんであんなこと考えたんだか。

「・・・俺、さ」
「どうしたの?」
「俺・・・一人じゃ、ないよな」

何故かそんな言葉が漏れた。
多分、俺は俺自身が思ってる以上に弱っているのかもしれない。
悟史が戻ってきて、レナと梨花ちゃんだけ前と変わらないから。
魅音たちが変わったって意味じゃないけど・・・俺は・・・・。

「・・・圭一くん?」
「レナ、上がってくれないか。話したいことがあるんだ」

俺の真面目な声に、レナもどんな内容なのか大体察しが付いたのか真顔で頷く。
それを確認すると俺も一回に降り、ドアの鍵を開けレナを招き入れた。








もう何がなんだかわからなくなりました←