―――お前だ。

「?!」

子どもとも大人とも男とも女ともにつかない声が響く。
気付くとそこは障気の海だった。
あぁ、またあの夢だ。

「ごめんなさ・・・っ、ごめんなさい」

―――お前が殺した。
―――お前のせいだ。
―――お前が死ねばよかったのに。
―――そうだ。死ね死ね死ね死ね死ね死ネ死ネ死ネ死ネシネシネシネシネ

障気の中から、たくさんの人の手が出てくる。
手だけじゃない。どんどんひとが出てきる。
皮膚は焼けたように爛れ、髪はちりぢりとなり目玉が落ちている。
手がない人もいれば足がなくて這ってきている人もいる。

「お前のせいだ」
「お前のせいだ」
「許さない許さない許サナイ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

誰も、俺に暴力はしない。
手は上げない。
でも言葉で俺を殺そうとする。
仕方ない。俺はそれ相応のことをしたんだから。



「―――っ」

勢いでガバッと起きあがる。
いつも、ここで目が覚める。
息は上がり、汗が額を伝った。
隣のベッドではジェイドが寝てて、枕元ではミュウが寝ている。

「・・・ごめん、なさい」

夢が覚めてもあの光景は消えなくて。
耳の奥に残った声に、唇を噛んで謝る。
俺にはそれしかできなくて・・・けど、俺は・・・・・・。
こんなの思っちゃいけないのはわかってるけど、俺は許されたいんだと思った。








最後の台詞は誰かを思い出させます(爆)
・・・ごめんなさい台詞が思い浮かばなかったんですorz